かげ茶
毎週訪問させていただいている利用者さんのYさんはお一人暮らしです。
でも、Yさんは毎朝お茶を2杯淹れてらっしゃいます。
1杯はご自身の分で、もう1杯は奥様の分。
奥様は今、体調を崩されていて一緒に暮らせていないのですが、毎朝奥様のお茶も淹れてらっしゃるのです。
毎日毎日、どうしてるのかなぁと奥様のことを思い、奥様のお茶を淹れる。
目の前にいない人を想いながら淹れるお茶を“かげ茶”というそうです。
Yさんが教えてくださいました。
そんな風に想われている奥様は幸せだなぁと思いますし、そういう風に思える相手に出会う事が出来たYさんもとても幸せなのではないかなと思います。
かげ茶。
少し切なくて、でもとても温かく素敵な習慣ですよね。
吹く風が冷たい季節となりましたが、Yさんとお話をしていると心温まることが多く、訪問看護をやっていて良かったなと思わせてくれるひと時です。
看護師 TUN