

かげ茶
毎週訪問させていただいている利用者さんのYさんはお一人暮らしです。 でも、Yさんは毎朝お茶を2杯淹れてらっしゃいます。 1杯はご自身の分で、もう1杯は奥様の分。 奥様は今、体調を崩されていて一緒に暮らせていないのですが、毎朝奥様のお茶も淹れてらっしゃるのです。 毎日毎日、どうしてるのかなぁと奥様のことを思い、奥様のお茶を淹れる。 目の前にいない人を想いながら淹れるお茶を“かげ茶”というそうです。 Yさんが教えてくださいました。 そんな風に想われている奥様は幸せだなぁと思いますし、そういう風に思える相手に出会う事が出来たYさんもとても幸せなのではないかなと思います。 かげ茶。 少し切なくて、でもとても温かく素敵な習慣ですよね。 吹く風が冷たい季節となりましたが、Yさんとお話をしていると心温まることが多く、訪問看護をやっていて良かったなと思わせてくれるひと時です。 看護師 TUN


ケアマネージャーさん
うちの訪問看護ステーションは居宅介護支援事業所に併設されています。 居宅介護支援事業所で働いているのはケアマネージャーさんです ケアマネージャーという職業はもちろん知っていました。 では仕事内容は何?と問われたら、漠然としたもので、ケアプランを考えてくれる人、程度の知識しかなかった私。 でも実際に間近でケアマネージャーの仕事を見て初めて知りました。 本当に多岐に亘っていて大変なお仕事なのだということを。 1人の利用者さんがご自宅で暮らしていくのに必要なサービスは、訪問介護・福祉用具・訪問看護・訪問診療・訪問入浴・デイサービス・配食サービスなどなどなどなど、人それぞれですが多くの利用者さんは複数のサービスを使われています。 例えばケアマネージャー1人が担当している利用者さんが20人いて、利用されているサービスが平均4~5か所だとすると、80~100か所の手配が必要です。(うちのケアマネ達はもっと担当している利用者さん多いです!) その人に合わせたサービスを考えて、選定して、手配して、サービスが合っているかアセスメントして、時に練り直して、利用者さん